オーディションで学んだこと

以前、私はバラエティ番組のオーディションに応募しました。
内容は有名お笑い芸人さんを相手にコントをするというものです。
相手に素人を起用したいとの制作側の意向でしたので、私を含め
キャリアが少ない人たちを集めてのオーディションが行われました。

それでも参加者の中にはダンスを学んだ経験者などそれぞれ特技を
持った人がいるのを知り、終始緊張することになってしまいました。

私の場合は審査されるスタッフからいろいろと変わった質問をされました。
今考えると「どんな反応をするのか」を見られていたのでしょう。

自分はどんなことをできるのかをアピールする場ですから、ダンスやものまね、
パントマイムなどを参加者は審査員の前で一生懸命披露していました。
私は、一緒に参加した先輩とペアでのダンスを見てもらいましたが不合格でした。

後日、放送された番組を観ると、一緒にオーディションに参加した人が芸人さんと共演していました。
合格された人が披露した内容は、ものまねしながらダンスをするという面白いものでした。

その方は、最初の審査員の質問に対して大変物静かに答えていました。
ところがものまねダンスを始めた瞬間、人が変わったように激しく動き出したのです。
それを見た審査員の方々が、明らかに驚いた表情をしていたのが私の記憶に今でも残っています。
私を含めたほとんどの参加者は、少しでも良い評価を得ようと終始力んで挑んでいました。
ですが、相手に強い印象を与えるのには「静」と「動」、
この場合であれば物静かな面と激しい面の落差を披露することも有効なのだととても参考になりました。

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