オーディションで上がらないコツ

「劇団四季」のオーディションを受けたことがあります。
「かもめ」の女主人公の台詞の朗読と、歌を歌いました。
そして、面接がありました。歌はカンツォーネの「恋心」を歌いました。
これは、何度も練習したので、上手く歌えたと思います。
が、面接で失敗しました。台詞の朗読もいま一つでした。

面接では「プロの女優というものを、どう考えていますか?」と聞かれましたが、
プロの女優という意識は、若い私にはなく、むしろ、表現のひとつとしてやって
みたかっただけでしたので、認識ガ甘かったようでした。
それで、失敗しました。そして後に受けた劇団NLTの研修生として通りました。
この時の試験は、劇団なのでペーパーテストとエチュードがあり、その後面接でした。
エチュードは家に入ると物音がして焦り、その時の恐怖というか動揺の演技をチェックされ、
結果はネコが入り込んでいたというオチで、ここで安堵した表情と破顔に変わるという
プロセスを演じます。これは、成功して研修生となれました。

1年の研修生活でしたが、この時結婚をしたてだったので、物理的に精神的に両立が
難しくなって、最後の卒業制作には参加できず、プロの女優にはなれませんでした。
女優も俳優も体力と、そして協調性が必要な仕事だと実感した研修生の生活でした。

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